神道
「神道は元来が政治思想であって、厳密には、宗教的信仰性のものでない。」
「神道が「それみずから」に初めて目覚めたのが
伊勢神道である。」
「神道がその根源的なるものとして、独自の立場
を維持せんとする諸直覚は、霊性的なものでなく
てむしろ情性の範疇に属するものである。
・・・・
何故に神道的直覚は情性的であるかというに、そ
れはまだ否定せられたことのない直覚だからであ
る。」
「神道には、集団的・政治的なものは十分にある
が、一人的なものはない。感性と情性とは、最も
集団的なるものを好むのである。
・・・・霊性的直覚は、孤絶性のものである。」
「神道は、宇宙生成論にその全面的意味を求めん
としているようである。」