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司馬遼太郎と漱石

「諸兄にぜひこれだけはお伝えしたい
と思うことがあります。
明治文学をぜひお読みなさいということ
です。江戸中期から明治時代というのは
いわば教養時代が、酒でいえば蒸留され
て、度数の高い蒸留酒になったのが、明
治の心というべきものです。
諸君は、異国の文学でも読むような気持
で読んでゆくとよいと思います。きっと、
発見があります。それを生涯の伴侶にな
さるとよいと思います。」

「「蘆花(徳富蘆花とくとみろか)」全集」
はぜんぶ読んで、何冊かはくりかえし読み
ました。・・・あと漱石、鴎外を読み、さ
らには正岡子規の「墨汁一滴」などを読む
ことで、小説・随筆を読むたのしみ以上に、
明治人の心というものが身近になりました。」

「軍服耳時代二年間のあいだに、岩波文庫の
「万葉集」をくりかえし読みました。」

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