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愚見数則

地震、水害、戦争、犯罪・・・
世論が騒がしい・・・
善人を騙す人がおり、尻馬にのる人があり、
罵る人がいて、卑怯なる人がいる。
人格がなければ、権力は濫用され、金力は
社会を腐敗させ、個人は他を妨害する。

<卑怯の癖をつけるな>
「狐疑(こぎ)する勿(なか)れ、躊躇する
勿れ、驀地(ばくち)に進め、一度び卑怯未
練の癖をつくれば容易に去りがたし、」

<善人・悪人>
「善人許(ばか)りと思う勿(なか)れ、腹
の立つ事多し、悪人のみと定むる勿れ、心安
き事なし、」

<人を崇拝するなかれ>
「人を崇拝する勿れ、人を軽蔑する勿れ、生
れぬ先を思え、死んだ後を考えよ。」

<尻馬にのるな>
「多勢を恃(たの)んで一人を馬鹿にする勿
れ、己れの無気力なるを天下に吹聴するに異
ならず、斯(かく)の如き者は人間の糟(か
す)なり、」

<みだりに人を評するな>
「妄(みだ)りに人を評する勿れ、斯様(か
よう)な人と心中に思うて居れば夫(それ)
で済むなり、」

<馬鹿は百人寄っても馬鹿なり>
「馬鹿は百人寄っても馬鹿なり、味方が大勢
なる故、己れの方が知恵ありと思うは、了見
違いなり、牛は牛伴(づ)れ、馬は馬連れと
申す、味方の多きは、時として其馬鹿なるを
証明しつつあることあり、これ程片腹痛きこ
となし。」

<理想を高くせよ>
「理想を高くせよ、あえて野心を大ならしめ
よとは云わず、理想なきものの言語動作を見
よ、醜陋(しゅうろう)の極なり、理想低き
者の挙止容儀を観(み)よ、美なる所なし、
理想は見識より出ず、見識は学問より生ず、
学問をして人間が上等にならぬ位なら、初か
ら無学で居る方がよし。」

<教育論>
「江戸時代は、心から学びたい者だけが苦労して
師を探し出し、教えを乞うた。それで、本当の師弟
関係が成り立った。
だが明治の世では、学問する気のないヤツまで学校
に入れる。
こういった連中は学校を旅館か何かと勘違いして、
お客様ヅラしている。
だから学校現場が荒れるのだ。」

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