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新恋愛講座

<恋愛がなかったギリシャ時代>
ギリシャのプラトンの時代には「ほとんど男女の
恋愛というものはなかったのです。男と交わる女
は、みな娼婦でした。中には教養の高いのもいま
したが、とにかく娼婦が多かったので、それとの
間にはあまり恋愛は論じられず、遊びでした。
そして、普通の結婚はすべて子孫の存続のために
結婚したので、恋愛から結婚したのではありませ
ん。」

「ギリシャの恋愛とは今でいう同性愛で、美少年
との恋愛であります。」

<ヨーロッパと違う日本の恋愛>
ヨーロッパの恋愛というのは、騎士道がその典型
であり、貴婦人に対する気持ちは、聖母マリアに
対するのと同じなのです。
日本の恋愛はどうかというと、そこには哲学的背
景はなく、本能と感情だけなのです。
「露骨に言えば、一緒に寝たいという欲望です。
そこにいろいろな日本人の繊細な感情の美学が加
わったものが、日本の恋愛なのであります。」

——恋愛の技巧——

<接吻したいという目的>
「接吻したいという目的を、口で言うのはばかで
あります。・・・
何でも恋愛のものごとは、一つの「できごと」と
して起る必要がある・」

<肉体交渉を持ちたいという欲望>
「これはすべて会話の領分です。絶対に、会話で
運ばれなくてはなりません。というのは、相手の
オーケーか、ノーを確かめることが、一番大切だ
からであります。・・・
男の秘訣は、女に対しては、からだの交渉を持つ
までは、決して女の欲望を認めてはいけないとい
うことです。あたかも相手には欲望がないように、
ふるまわなければいけません。・・・少なくとも、
処女は自分の欲望を認められることを、大へんき
らうものです。」

<結婚したいという欲望>
「恋愛中、たとえ、彼や彼女が、結婚したくても、
あるいはしたくなくても、どっちみち結婚という
言葉は禁句であります。・・・
結婚の申し込みの古風な形式は、両親に会ってく
れと頼むことです。」

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